以前Liferay 6.2版でのアクティベート方法はHelp Centerチケット経由でxmlファイルを入手し、ライフレイ環境に導入されましたが、Liferay DXPからはLCS (Liferay Connected Services)というお客様独自のアクティベーションキー発行と管理サイトで入手できます。このガイドでは、初めてLCSを使用してLiferay DXPのアクティベーションを行う方法をご紹介します。大まかな流れとしては、LCSで「環境」を作成、「環境」でトークンを生成、トークンをダウンロードして「$LIFERAY_HOME/data/」直下に配置すれば完了となります。
※LCSのアップデートにより、実際の画面がスクリーンショットと異なる場合があります
※スクリーンショットを直接クリックすることで拡大されます
※開発環境用アクティベーションキー(Developer License)に関するご案内は「その他」を参照ください
前提
- Liferay DXPは停止しておく
- 過去にXMLのアクティベーションキーを使用してアクティベートを行っている場合は、以下のファイルを事前に削除しておきます
●「$LIFERAY_HOME/data/license/」ディレクトリ内の、拡張子が「.li」の全ファイル
●「$LIFERAY_HOME/osgi/modules/」ディレクトリ内の、拡張子が「.xml」の全ファイル - インターネットへの接続環境がある
- liferay.comに登録済みかつログイン済み
- 必要に応じてプロキシの設定を済ませておく(後述します)
解決策
1) LCSのダッシュボードにアクセスし、「環境を追加」をクリックします。
2) 任意の環境名を入力後「作成」ボタンをクリックして「環境」を作成
今回は環境名を「開発環境-1」としました。ここで入力した情報は、あとからいつでも変更できます。
環境が作成されると以下のような画面が表示されます。
3) 「環境」にサブスクリプションの種類を設定
左メニューの「Subscriptions」をクリックし、手順2で作成した「検証環境」の「サブスクリプション種類が割り当ててありません」をクリックし、サブスクリプションタイプを開発環境、検証環境、本番環境、バックアップのいずれかから選択して保存します。
この設定は後から変更できませんので、設定の際にはご注意ください。
4) 手順2で作成した「環境」のページヘ戻り「トークンを生成します」をクリック
5) 再度「トークンをダウンロードします」をクリックしてトークンが自動的にダウンロードされます
6) ダウンロードしたトークンを「$LIFERAY_HOME/data/」の直下に配置する
その後、Liferay DXPを起動しまたlcs.liferay.comに戻りください。
7) LCSのダッシュボードにLiferayインスタンスが登録されていることを確認
問題なく接続されている場合:
インスタンスが停止しているか、インターネットの接続が切れている場合:
プロキシ経由でLCSを使用するための事前設定(適宜設定)
ほとんどの場合でLCSクライアントの設定とデプロイは簡単ですが、もしWebプロキシを使用している場合、クライアントのデプロイ前にWARファイルにいくつかのプロパティを設定しておく必要があります。特に、portlet-ext.propertiesの設定は必須となります。
どのようなプロパティを設定しているかどうかにかかわらず、基本的な手順は以下のようになります。
- LCSクライアントのWARファイルの中からWEB-INF/classes/portlet-ext.properties(無ければ作成)を開く
- ファイルの内容を適宜変更
- LCSクライアントのWARファイルを変更を加えたportlet-ext.propertiesと一緒に更新
- LCSクライアントのWARファイルをデプロイ又はすでにデプロイ済みの場合は再デプロイ
プロキシ経由でLCSに接続するために、以下のプロパティをportlet-ext.propertiesの最後に追記し、適切な値を設定します。
proxy.host.login= |
もし認証プロキシを使用している場合、以下のプロパティも合わせて追記し、適切な値を設定します。
proxy.host.password= |
これでLSCクライアントのデプロイと、Liferay DXPインスタンスをLCSに登録するための準備は終わりです。
追加情報
- 開発環境用アクティベーションキーは、LCSではなく別途Help Centerチケットを作成していただく必要があります
- LCSを使用したアクティベートは常時インターネットの接続が必須となります