この記事ではコントロールパネルではなく.configを使用したLDAP設定方法を説明しています。 Liferay Digital Experience Platform (DXP) には多くの変更点がありますが、その中に設定ファイルを使用したLDAP設定管理も含まれています。portal-ext.propertiesと.cfg|.configの設定よりも、コントロールパネルで加える変更が優先されますが、設定ファイルで変更する利点は二つあります。 一つ目の利点は、.cfg|.configに変更が追加された場合は、サーバーの再起動の必要がありません。二つ目の利点は、設定がデータベースに保存されない点です。
DXPにおいては、 LDAP設定はportal.propertiesにありません。この理由でLDAPを管理する portal-ext.propertiesファイルで書かれた変更は適用されません。(Portal 6.2 またはそれ以前のバージョンではportal-ext.propertiesへ、変更点をコピーして設定できます。)
詳細
初回の接続後、LDAP設定を素早く効率的に管理するには、システム管理者は.config ファイルを変更します。 4つの.configファイルが必要です。Liferay DXPでは .cfgではなく、 .configフォーマットを使用しています。
com.liferay.portal.security.ldap.authenticator.configuration.LDAPAuthConfiguration-${HASH_VALUE}.config
com.liferay.portal.security.ldap.configuration.LDAPServerConfiguration-${HASH_VALUE}.config
com.liferay.portal.security.ldap.exportimport.configuration.LDAPExportConfiguration-${HASH_VALUE}.config
com.liferay.portal.security.ldap.exportimport.configuration.LDAPImportConfiguration-${HASH_VALUE}.config
これらは非常に長いファイル名ですが、ハッシュ値が追加されるとさらに長くなります。ハッシュ値の生成は、システム管理者がコントロールパネルから行います。 ハッシュ値はシステムに特有ではなく複数のシステム間で使用することができます。
注:LDAPが正常に接続された時点で行います。それにより、コントロールパネルに複数回アクセスする必要がなくなります。
これらは非常に長いファイル名ですが、ハッシュ値が追加されるとさらに長くなります。ハッシュ値の生成は、システム管理者がコントロールパネルから行います。 ハッシュ値はシステムに特有ではなく複数のシステム間で使用することができます。
注:LDAPが正常に接続された時点で行います。それにより、コントロールパネルに複数回アクセスする必要がなくなります。
configファイルの生成方法(DXP 7.0):
- [コントロールパネル] → [システム設定] → [基本設定]へ行きます。
- LDAPを検索します。
- [LDAP Auth]、[LDAP Servers]、そして必要な場合は[LDAP Export]と[LDAP Import]の値を入力します。
- [コントロールパネル] → [システム設定] → [基本設定]ページのメニューボタン()から、設定をエクスポートして保存します。 これらのファイルにはハッシュ値が含まれます。
- ${LIFERAY_HOME}/osgi/modulesにファイルをコピーします。
configファイルの生成方法(DXP7.1):
- [コントロールパネル] → [設定] → [システム設定] → [セキュリティ] → [LDAP] へ行きます。
- LDAPを検索します。
- [LDAP Auth]、[LDAP Servers]、そして必要な場合は[LDAP Export]と[LDAP Import]の値を入力します。
- [コントロールパネル] → → [設定] → [システム設定] → [セキュリティ] → [LDAP]]ページのメニューボタン()から、設定をエクスポートして保存します。 これらのファイルにはハッシュ値が含まれます。
- ${LIFERAY_HOME}/osgi/modulesにファイルをコピーします。
Liferay DXPには「 Revert to Default(初期状態に戻す)」という新しい機能が追加されました。設定ファイルでの変更ではなく、UIへの変更が優先されます。「 Revert to Default(初期状態に戻す)」オプションで、設定を全て初期状態に戻すことができます。
追加情報
追記事項:
- ハッシュ値を変更することなくファイル内容を編集できます。
- ファイル内容に加えられた変更は再起動すること
2点目はportal-ext.propertiesを介した以前の方法とOSGiを使った最新の方法の一番大きな違いです。 ファイルへの変更を反映するのにシステムの再起動が必要ありません。もし後で入力ミスを発見しても、再起動に時間を費やす必要がなくなります。