Elasticsearchのインストール準備

Liferay DXP 7.1 にデフォルトで組み込まれているElasticsearchは、同一のJVMで動作するように設定されています。この環境でライフレイデジタルエンタープライズ7.0付属の検索エンジンを使用できますが、開発環境のみサポートしており、本番環境ではサポートされません。リモートElasticsearchクラスターのインストールはインストールガイドを参照してください。

本番環境においては、Elasticsearchは別のJVMで使用する場合に限りサポートします。こうしたことから、2つのアプリケーションは、本番環境では常に分けておく必要があります。

次のセクションでは、Liferay DXP 7.1用のElasticsearch構成概要を説明しています。デプロイメント前に、Elasticsearchが提供している本番環境でのデプロイメントに関する資料を確認しておくことを推奨します。

デプロイメントのサイズ決定

Elasticsearchの割り当てリソースを決定する時は、CPU、メモリ、ディスク、およびネットワーク容量を慎重に検討する必要があります。 効果的にスケールさせるには、複数のマシンの使用を避け(2から8つのCPUの使用など)、中程度から高性能のマシンに対してデプロイします。また、同じオペレーティングシステム上で複数のElasticsearch JVMを実行することも避けてください。

CPU

1つのElasticsearch JVMがマシン上で作動することを仮定し、少なくとも4つのCPUコアを割り当てることを推奨します。

メモリ

16GB以上のメモリーサイズを割り当ててください。推奨容量は64GBです。メモリーの割り当ては、インデックスデータ量に左右されます。もしインデックスサイズが500GBから1TBの場合は、64GBのメモリーで十分です。

ディスク

検索エンジンはインデックスをディスクに保存するため、ディスクI/Oの性能が検索パフォーマンスに影響します。可能であれば、SSDにElasticsearchをデプロイすることを推奨します。SSDにデプロイすることができない場合は、高性能の従来型ハードディスク(例:15k RPM)を使用してください。SSD、従来のハードディスクともに、RAID 0を使用することを検討してください。

一般に、ネットワークオーバーヘッドが大きくなる可能性があるため、ElasticsearchにNAS(network atached storage)を使用するのは避けてください。Amazon Web Serviceのようなパブリックのクラウドインフラストラクチャーを使用している場合は、ローカルインスタンスのストレージを使用し、Elastic Block Store(EBS)などのネットワークストレージの使用を避けてください。

インデックスの合計サイズより、少なくとも25%容量が多いディスクがあることを確認してください。例えば、インデックスが60GBの場合は、少なくとも75GBのディスク領域が必要です。 必要なディスク領域の見積もりには、本番用コンテンツの大部分のサンプルをインデックスし、そこから、サンプルインデックスのサイズに、それが表す本番用コンテンツの割合を掛けます。例えば、本番用コンテンツの25%をインデックス作成し、そのインデックスサイズを4倍にします。1MBのファイルをインデックスした場合、1MBの検索インデックス容量になりませんので注意してください。

クラスターのサイズ

Liferay DXPは、1〜2ノードで構成されるElasticsearchクラスターと動作しますが、耐障害性のためにElasticによって推奨されている最少のクラスターサイズは3ノードです。

ネットワーキング

Elasticsearchは迅速かつ正確な検索結果の提供をクラスタリングとシャーディングに依存しています。したがって、高速で信頼性の高いネットワーキングが必要です。最新のデータセンターの大半は、マシン間で1GbEまたは10GbEを提供します。最新のデータセンターの大半は、マシン間で1GbEまたは10GbEを提供します。

Elasticsearchは複数データセンターのデプロイメントをサポートしていません。

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