Liferay DXP のインストールは簡単です。ただし始める前に、下記を検討する必要があります。
- どのバージョンのLiferayをインストール予定かですか。
- どのアプリケーションサーバー上にLiferay DXPをインストールする予定ですか。
- Liferay DXPバンドルをインストール予定か?または、既存のアプリケーションサーバー上にLiferay DXPのみをインストールする必要がありますか。
- どのデータベースを使用する予定ですか。
- データをどのように保管する予定ですか。
- ご利用のネットワークはLiferay DXPをサポートしていますか。
次に、これらの問いに応じて、Liferay DXPのインストールの基本的な手順を見ていきます。
Liferay DXPの取得
liferay.comから、どなたでもLiferay DXPをダウンロードできます。
[Product] → *[Downloads]*から、Liferay DXPのオープンソース版またはエンタープライズ版の試用版を、いくつかの異なる形式でダウンロードできます。これには、アプリケーションサーバーにLiferay DXPをインストールする便利なバンドル、.war
ファイルが含まれます。
Liferayエンタープライズのお客様は、カスタマーポータルからLiferay DXPをダウンロードできます。
Liferay DXPLiferay DXPバンドルは、Liferay DXPがプリインストールされたアプリケーションサーバーです。Liferay DXP 7.1 GA1およびLiferay Portal CE 7.1 GA1の後のバンドルは、7-Zip(.7z
)およびgzipped tar(.tar.gz
)圧縮ファイルアーカイブ形式でリリースされています。バンドルは、Liferay DXPをインストールする最も簡単な方法です。Liferay DXP は多くのアプリケーションサーバーにバンドルされています。ニーズに最も適したものを選んでください。現在アプリケーションサーバーの設定がない場合は、Tomcatバンドルから始めることを検討してください。[fuzzy]Tomcatは、最も軽量で簡単なバンドルの1つです。[fuzzy]オープンソースのアプリケーションサーバーの設定がある場合は、使用可能なLiferay DXPバンドルから好みのサーバーを選択します。Liferay DXPを起動する前に、JDK(Java Development Kit)がインストールされている必要があります。
これらのサーバーのライセンスでは再配布できないため、Liferay DXPは、WebLogicやWebSphereなどの独自のアプリケーションサーバーにアプリケーションサーバーバンドルを提供できないことに注意してください。しかし、Liferay DXPの商用製品は、他のアプリケーションサーバーと同様に、これらのアプリケーションサーバーでも同様に動作します。独自のアプリケーションサーバーにLiferay DXPをインストールするには、.war
ファイルを使用してマニュアルインストール手順に従ってください。
Liferay DXPを入手したら、インストールの計画を立てることができます。まず、データベースを準備します。次に、Liferay DXPをインストールしてください。第三に、ネットワークを設定します。 第四に、検索を設定します。Liferay DXP は、バンドルを使用してインストールすることも、既存のアプリケーションサーバーに手動でインストールすることもできます。次に、Liferay DXPのインストールに必要な手順を説明します。
Liferay DXP のインストール手順
Liferay DXPのインストールを始める前に、以下の基本的なインストール手順を確認してください。
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Liferay DXP と共に使用するデータベースサーバーを選び、新規のデータベースを作成してください。 Liferay DXPによってデータベース接続を管理するか、アプリケーションサーバーによってデータベース接続を管理するかを決めてください。Liferay DXPによってデータベース接続を管理することを推奨します。Liferay DXP は、複数のオープンソースまたは法人レベルのドキュメントリポジトリと接続することができます。
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Eメール通知をユーザーに送信するためのメール資格情報を収集してください。Liferay DXPによってメールセッションを管理するか、アプリケーションサーバーによってメールセッションを管理するかを決めてください。Liferay DXPには内蔵のメールセッションがありますが、JNDIメールセッションもサポートしています。Liferay DXPによってメールセッションを管理することを推奨します。
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Liferay DXPバンドルをインストールするか、既存のアプリケーションサーバー上に Liferay DXPをインストールしてください (詳細な指示は下記参照)。
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IPv4またはIPv6を選んでください。どのアドレス形式がご利用のネットワークにとって最適かを決めてください (詳細は下記参照)。
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検索エンジンのElasticsearchの環境設定をどのように行うかを決めてください。Liferay DXPにデフォルトで組み込まれている環境設定は、本番運用を想定したものではありません。そのためElasticsearchを、同一のインフラ上またはそれ自体のインフラ上に、個別にインストールする必要があります。
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ポートを設定します(オプション)。Liferayのアプリケーションサーバ(TomcatやWildflyなど)は、インバウンドHTTPリクエスト、HTTPSリクエスト、AJPリクエストなどの処理のために、特定のポートを使用します。アプリケーションサーバをデバッグモードで起動すると、接続するデバッガを待機するポートがあります。必要に応じて、これらのポートを設定できます。デフォルトポートとその設定方法については、アプリケーションサーバのマニュアルを参照してください。
Liferayはまた、設定可能なポートを介してOSGiフレームワークへのアクセスを提供します。
module.framework.properties.osgi.console=localhost:11311
上の行を
LIFERAY_HOME/portal-ext.properties
ファイルにコピーして、ポート番号を調整することで、デフォルトのプロパティを上書きすることができます。
以下の手順に沿って設定します。
手順 1: データベースサーバーを選んで新規のデータベースを作成する
Liferay DXP のインストールを始める前に、以下の基本的なインストール手順を確認してください。 必要な手順は2つだけです。
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CUTF-8の文字セットでエンコードされた空白のデータベースを作成してください。Liferay DXPは多言語アプリケーションであり、サポートされている文字セットをすべて表示するにはUTF-8のエンコーディングが必要です。
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このデータベースにアクセスするためのデータベースユーザーを作成します。このデータベースにアクセスするためのデータベースユーザーを作成します。
空のLiferay DXPデータベースに、このデータベースユーザにテーブルの作成および削除権限を含むすべての権限を与えます。最初の起動中、 Liferay DXPは先ほど作成したデータベースに必要な表を作成します。 これは自動的に行われ、インデックスも完備されます。
Liferay DXPをセットアップする際はこの方法を推奨します。 Liferay DXP は、アップグレード中、または独自のデータベーステーブルを作成するさまざまなLiferay DXPプラグインがインストールされているときに、自動的にデータベースを維持できます。この方法は、 Liferay DXPデータベースをセットアップする有力な方法です。
このセクションで説明されている推奨された権限でLiferay DXPのデータベースを設定する場合は、次のセクションに進んでください。
Liferay DXPは自動的にデータベースを作成することができますが、法人によってはアプリケーションサーバー内に環境設定されるデータベースユーザーがLiferay DXP、およびプラグインの表を維持するためのLiferay DXPプラグインに必要なデータベース許可を有することを希望しない場合があります。そのような組織では、選択、挿入、更新、削除のみが許可として認められています。そのため、このセクションではデータベースを手動でセットアップする方法を説明します。ご自身の組織がLiferay DXPデータベースユーザーにデータベース内で表を作成およびドロップする許可を付与する (これが推奨環境設定です) ことを望んでいる場合、前のセクションに記載される推奨環境設定を使用するだけで構いません。
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Liferay DXP用の新しい、空のデータベースを用意します。.
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Liferay DXP データベースにあらゆることを行う完全な権利を、Liferay DXP データベースユーザーに付与してください。
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Liferay DXPをインストールし、起動してください。データベースへの自動入力が行われます。
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データベースにLiferay DXPの表の内容が入力されたら、表を作成およびドロップする許可をLiferay DXPデータベースユーザーから削除してください。
Liferay DXPをこのように動作させることについて、いくつか注意事項があります。多くのLiferay DXPプラグインは、実装時に新規の表を作成します。Additionally, Liferay DXPhas an automatic database upgrade function that runs when Liferay DXP is upgraded. さらにLiferay DXPには、Liferay DXPがアップグレードされると動作する自動データベースアップグレード機能があります。Liferay DXPデータベースユーザーにデータベース内で表を作成・修正・ドロップするための十分な権利がない場合、いずれかのプラグインを実装さらに、開発者によってはプラグイン自体の表が必要なプラグインを作成する場合があります。 表が作成されるかアップグレードが完了すると、次回のデプロイまたはアップグレードまでこれらの権限を削除できます。 加えて、開発者自身の票を作成する必要があるプラグインを作成するかもしれません。<segment 0742>このようなプラグインは、同じことを行うLiferay DXPのプラグインとよく似ており、Liferay DXPがデータベース表を作成できない場合はインストールできません。このようなプラグインをインストールしたい場合、インストールを試みる前に毎回、データベース内で表を作成する権利を付与する必要があります。
Liferay DXPには、dl.store.impl=
プロパティを設定することでドキュメントやメディアのファイルを保管することのできる環境設定が複数存在します。利用できるオプションは、Simple File System Store (シンプルファイルシステム保管)、Advanced File System Store (高度ファイルシステム保管)、CMIS Store、DBStore、JCRStore、Amazon S3Storeです。さらに、Liferay DXPは様々なオープンソースおよび法人レベルのドキュメントリポジトリに接続することができます。
enterprise-level document repositories. すべてのリポジトリは、Liferay Marketplaceで入手可能なフックを通じてLiferay DXPに接続することができます (下記参照)。
データベースとドキュメントリポジトリの準備ができたら、サーバー上にLiferay DXPをインストールすることができます。
手順 2: メール資格情報を収集する
Liferay DXPは、メールサーバーを使用してEメール通知を送信します。そのため、インストールの一環として、Liferay DXPがご利用のメールサーバーに接続するのに使用する資格情報を有する必要があります。 特に、以下の情報を有する必要があります。
- 着信POPサーバーおよびポート
- POP ユーザー名
- POPパスワード
- 発信SMTPサーバーおよびポート
- SMTPユーザー名
- SMTP パスワード
- デフォルトの環境設定に優先し得るJavaMailプロパティの一覧
この情報を収集したら、次の手順に進む準備は完了です。
手順 3: インストールする
次の手順は、 Liferay DXPをインストールすることです。アプリケーションサーバーとバンドルになっている Liferay DXPをインストールするか、既存のアプリケーションサーバー上にLiferay DXPを手動でインストールするかの2つの方法のいずれかでこれを行うことができます。 各Liferay DXPのインストーラのLiferay Homeにはいくつかのファルダが含まれています。
Liferay DXPをインストールする、最も簡単な方法なのはバンドルを利用することです。すぐに本番運用できるLiferay DXP インスタンスにとても簡単に変えることができます。
手順 4: ネットワーク環境設定方法
Liferay DXPは、IPv4および IPv6アドレスをサポートしているので、どちらかを選択します。 デフォルトでは、Liferay DXPはIPv4アドレスを使用します。IPv6を使用する場合は、Liferay DXPを設定する必要があります。2つのシンプルな手順があります。
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アプリケーションサーバーの環境設定で、
-Djava.net.preferIPv4Stack=false
を設定してください。 -
ポータルのポータルのLiferay Home フォルダに内に
portal-ext.properties
ファイルを (既存のファイルがない場合は) 作成し、対象となる許可したいホスト (例: 0:0:0:0:0:0:0:1) に,tunnel.servlet.hosts.allowed
プロパティを設定してください。
手順 5: Elasticsearchの環境設定を行う
Liferay DXP は、デフォルトではElasticsearchの組み込み版がある状態で出荷されます。この環境設定はデモ目的では使用可能ですが、本番運用には推奨致しません。Liferay DXPをインストールした後、Liferay DXPを独立したElasticsearchサーバーまたはクラスタに接続するように環境設定を行う必要があります。インストールのサイズに応じて、このElasticsearchの独立したインスタンスはLiferay DXPがあるのと同じマシン上か、別のマシン上に存在させることができますがパフォーマンスのため、別のマシン上にインストールすることをお勧めします。
手順 6: Liferay Marketplaceおよびポータルセキュリティ
Liferay Marketplaceを利用するためにはMarketplaceプラグインをインストールする必要があります。Marketplaceプラグインによって、オンライン上のLiferay Marketplaceにアクセスするだけに留まらない数多くの機能が有効となります。Marketplaceプラグインによって有効となる主要な機能には以下のようなものがあります。
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Liferay Marketplace:オンライン上のマーケットプレイスへの直接アクセス
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App Manager:アプリをインストール、アンインストール、アップデートすることが可能
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App Manager: アプリをインストール、アンインストール、アップデートすることが可能
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Developer Apps:開発中のアプリを管理することが可能
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License Manager: Liferay DXPおよびアプリ用の効率化されたライセンス管理
ポータルインストールプロセスは、Marketplaceプラグインを自動的に実装および登録します。 これが、可能ではない環境内にLiferay DXP をインストールする場合、複数ある回避策のいずれかを実行する必要があります。
これで、Liferay DXPをインストールすることができます。バンドルを使用してLiferay DXPをインストールする場合は、次のセクションに進みます。Liferay DXPを手動でインストールする場合は、選択したアプリケーションサーバーのセクションに進んでください。Liferay DXPを手動またはバンドル経由でインストールするばあいは、Liferay DXPのSetup Wizardの使用、 メールの設定(英語)、Elasticsearchのインストール(英語)に進んでください。